CASE STUDY

実践事例紹介

2025.12.25

 志共育実践事例⑤〈学校:宮崎県高千穂町〉

志共育授業

あなたが「本当にやりたいこと」はなんですか? 〜 志のタネをみつけよう! ~

基本情報

実施日:① 2025年12月03日(水曜日)/ 08日(月曜日)

実施時間:13:00~13:45 / 13:55~14:40

受講学年:中学3年生 94名
     中学1年生 50名
     計 144名

実施形態:ZOOM

実施学校:宮崎県 高千穂町立高千穂中学校
〒882-1101 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井939番地6
ホームページ:https://cms.miyazaki-c.ed.jp/4801/

担当者:平田 由里子(一般社団法人 教育再生実行連絡協議会・講師)

実施概要

■ 志共育授業の目的
(1)志(こころざし)のタネを見つけるための自己探求
  ➤ 自分の本質・強み(四魂)を知り、「本当にやりたいこと」の原点を見つける。
(2)自己理解と他者理解を深め、自己肯定感と人間関係力を高めること
  ➤ 自分の良さや友達の良さを再認識し、人との関わり方を前向きにする。
(3)志と夢の違いを理解し、志の一文に表す
  ➤ 「何のために?」という視点を持ち、自分の生き方・行動の方向性を整える。

プログラム構成
【授業1回目】志とは何か・自他の素晴らしさを観る
 ・夢と志の違い
 ・四魂(勇・親・愛・知)で自己理解 / 志動詞の抽出
【授業2回目】志の一文を考える
 ・未来そうぞうワーク → ハートトーク(理想の未来・理由)
 ・志方程式 → 志の一文作成 → ハートトーク(志の立て背景)
 ・志発表(各クラス1名ずつ)

使用教材例:志共育 授業スライド、志共育ワークシート

アンケートからみえる生徒の変化

授業満足度(とても満足+満足+まあ満足)
・授業1回目 99.2% / 授業2回目 95.8%
➤ 1回目は取り組みやすい内容で高い満足度が見られた。2回目は志づくりなど深い思考が求められ、自分と向き合う時間が増えたことで難しさを感じる生徒もいたが、これは学びがより内省的で本質的な段階へ進んだ結果であり、将来への成長につながる前向きな変化といえる。

顕著な向上を示したアンケート項目(そうおもう+どちらかといえばそうおもう)
・今の自分が好きだ <実施前>64.3% →<授業①実施後>68.4% →<授業②実施後>69.1%
・周りの人を幸せにしたい <実施前>94.5% →<授業①実施後>95.8% →<授業②実施後>98%
・聞いたことを自分の言葉で返すことができる <実施前>82.5% →<授業①実施後>87.5% →<授業②実施後>88.7%

授業① / 授業②の 感想・気づきの傾向 比較

観点授業①傾向授業②傾向
志の理解志と夢の違いが分かった、志を考えるきっかけができた志動詞を使い、具体的な志を明確化。「志がはっきりした」「日常で使える」などの声が増加
自己理解自分の性格・四魂を知れて嬉しい、発見があった四魂が行動にどう影響するか理解し、改善点や活かし方を考える段階へ進化
他者理解他者の性格が分かって楽しかった、仲が深まった良好な関係づくりに活かすという実践的な気づき。「接し方が分かった」「班がやりやすい」
意欲・行動への影響自己肯定感向上が中心(自分の良さに気づいた)志を軸に行動しようとする意欲が高まる(頑張る理由ができた)

比較から見える成長
・授業①は「自己理解の入口」
・授業②は「志を言語化し、他者理解と未来の行動につながる段階」
➤ 生徒のコメントから、志共育を「知る段階」から「活かす段階」へと確実に進んでいることが確認できる。

アンケート結果からの考察と今後の課題
アンケート結果から、多くの項目で肯定的回答が増加し、授業によって生徒の意識が前向きに変化したことが確認された。特に自己肯定感や保護者・教師への尊敬、社会貢献意識が向上し、協働や社会とのつながりを大切にする姿勢が見られる。授業効果を持続させるためには、継続的なフォローアップや心理的支援、環境づくりが必要である。

生徒の感想(抜粋)

■ 授業①
 ・自分でもわからなかった長所が知れてよかった
 ・自分の志がはっきりしてよかった
 ・自分のことだけでなくほかの人のことも知れてとても楽しく充実した時間を過ごせた

■ 授業②
 ・何を大切に生きたいのか、以前より言葉にできるようになった
 ・強みだけでなく、気をつけるべき部分も見つかった
 ・性格の違いを責めるのではなく認められるようになった

教職員の声(抜粋)

・生徒が自分の夢や将来の目標を具体的に言葉にできるようになった。
・職場体験や将来のキャリアを考える絶好のタイミングで授業が実施された。
・四魂の説明や具体例があり、生徒にとって分かりやすかった